【追悼】笑顔でつながる人の輪。三上博子メモリアルハートワンコンサート(2025/11/23)

去る11月23日(日)、馬場良治集估館にて『三上博子メモリアル 〜笑顔でつながる人の輪〜 ハートワンコンサート』を開催いたしました。

今年の6月、惜しまれつつ急逝された友人でピアニストの三上博子さん。
彼女を愛した音楽仲間たちが集い、感謝と追悼の意を込めて奏でた一日。

会場は、博子さんの笑顔のように明るく、温かい空気に包まれていました。

「ハートワン」に込められた想い

コンサートのタイトルにある「ハートワン」。
これは、動物愛護活動にも熱心だった博子さんが代表を務めていた、野良犬・野良猫のためのボランティア団体の名称です。

「気持ちが一番、心を一つに!」

そんな意味が込められたこの言葉は、まさに皆で心を一つにして博子さんを想うこの日にふさわしいものでした。
受付では、生前彼女が好きだったお茶や、可愛らしい動物イラストのステッカーが来場者の皆様に手渡され、会場はお花でいっぱいに。
スクリーンには彼女の思い出のアルバムが流れ、開演前から博子さんの気配を感じられるような空間となりました。

花に囲まれたステージ、歌う中島則子さん
花に囲まれたステージでした。歌っておられるのはソプラノ歌手・中島則子さん。

友人たちが奏でる、博子さんへの手紙

出演者は、私を含め全員が博子さんと深く関わりのある友人たち。
司会進行は、博子さんとは長年の友人であるボーカリストのNAZUKIさんが務めてくださいました。

「博子さんのご自宅にお邪魔すると、まるでカフェのようでした」
NAZUKIさんが語る思い出話に、会場の誰もが頷き、懐かしさに目を細めていました。
小さくて細い体からは想像できないほどのパワーと明るさ。
美味しいお菓子とお茶、そして尽きないおしゃべり。

そんな彼女のお人柄を偲びながら、それぞれの奏者が「博子さんへ届け」と音を紡ぎました。

インタビューするナズキさん
弾き語りの中村芳明さんにインタビューする司会のNAZUKIさん

叶えたかった約束と、これからの想いを込めて

私の教室の生徒である木村茂利さんは、BEGINの「その時生まれたもの」を熱唱。

かつて博子さんが「あなたの声に合ってると思うよ。私が伴奏するからやってみようよ!」と勧め、実際に共演が叶った思い出の一曲です。
あの時の博子さんのピアノの音色を胸に、今回はギタリストのまことさんのサポートで、万感の思いを込めて歌い上げました。

熱唱する木村茂利さんと、ギターのまことさん
『自分の為に歌うより、貴方の為に届けたい』(「その時生まれたもの」の歌詞より)

そして私は、3つの曲に特別な想いを込めました。

● ネーネーズ「島酒の唄」
かつて伴奏をお願いした際、博子さんが一番苦心して練習してくれた思い出の曲です。

● エリック・クラプトン「Tears in heaven」
「いつか博子さんのピアノで」と話していながら、叶わなかった曲。今日はまことさんのギターと共に、天国の彼女へ捧げました。

● ABBA「Chiquitita(チキチータ)」
友人として、彼女の悩みを十分聞いてあげられなかった私の後悔。
そして、最愛の奥様を亡くされたご主人・しんいちさんへの「泣かないで、また歌おう」という励まし。
その両方の想いを込めて、精一杯歌わせていただきました。

演奏する島袋りりあ

涙と笑顔のフィナーレ

NAZUKIさんのステージでは、「アメージング・グレース」などの魂を震わせる歌声に加え、私と二人で「涙そうそう」を合唱。
博子さんとのご縁は、NAZUKIさんがつないでくださったものです。そのご縁に感謝しながらハーモニーを響かせました。

フィナーレは、出演者全員と会場の皆様で「糸」、そして「上を向いて歩こう」を大合唱。
寂しさから流れる涙もありましたが、最後は博子さんが大好きだった「笑顔」で、希望に満ちた締めくくりとなりました。

涙そうそうをナズキさんと。
「涙そうそう」を、旧知の仲であるNAZUKIさんと。
フィナーレの「糸」
フィナーレを、出演者みんなで。

博子さん、ありがとう

この温かいコンサートを企画してくださったギタリストのまことさん、そして全面的にバックアップしてくださったご主人の三上しんいちさんに、心より感謝申し上げます。
しんいちさん、博子さんのおしどり夫婦ぶりは、私たちの憧れです。

博子さんが遺してくれた音楽の喜びと、人を愛する心。
私たちはこれからもそれを胸に、歌い、奏で続けていきます。

博子さん、本当にありがとう。
またいつか、そちらでセッションしましょうね。

ご来場の方々も全員で集合写真
出演者一同、そしてご来場の方々も全員で。博子さん、ありがとう。