【開催レポート】満員御礼!慰霊の日に平和への想いを馳せて…第2回「古民家 meets Okinawa」(2025/6/22)
沖縄にとって、一年で最も大切といっても過言ではない日。
6月23日、「慰霊の日」。
沖縄戦の組織的戦闘が終結したとされるこの日、沖縄では戦没者を追悼し、平和を願う祈りに包まれます。
その想いを、ここ山口の皆様にもお伝えしたい。
そんな願いを込めて昨年立ち上げた企画「古民家 meets Okinawa」を、今年も6月22日(日)に開催いたしました。

会場は満員!「いぐらの館」に響く鎮魂と復興の歌
会場となったのは、山口市阿知須にある風情ある古民家「いぐらの館」。
昨年に引き続き2回目の開催となりましたが、おかげさまで今年も満員御礼!
ご用意した席が足りなくなるほど、約120名ものお客様が駆けつけてくださいました。
関心の高さに、身の引き締まる思いで開演を迎えました。

地域を超えた合同開催。心を一つに
このイベントは、私の教室単独の発表会ではありません。
山口市の三線愛好会サークル「三線若葉の会」様との合同イベントです。
「若葉の会」と、当教室の「阿知須ハイサイ三線俱楽部」の両方で活動されている木村葉子さんが幹事となり、団体間の橋渡しや取りまとめに奔走してくださいました。
さらに、ゲストとして三線奏者の井出崎功さん、ギタリストのまことさんをお迎えし、総勢約20名での演奏。
所属の垣根を超えて、「平和を願う」という一つの目的のために心が一つになった瞬間でした。
歌と語りで伝える「沖縄戦」の記憶
演奏曲目は、誰もが知る「涙そうそう」などのヒット曲に加え、この日だからこそ聴いていただきたい「沖縄の歴史」に因んだ曲を選びました。
● 芋の時代(んむぬじだい)※若葉の会の演奏です
戦中戦後の食糧難の時代、泥だらけの芋で飢えをしのぎ、命を繋いだことへの感謝と教訓が込められた歌です。
● ヒヤミカチ節
「えいっ!と気合を入れて立ち上がろう」という意味の曲。戦争で荒廃した沖縄の人々が、復興に向けて自らを鼓舞したパワフルな歌です。
● 平和の琉歌
過去の悲しい歴史だけではなく、基地の問題など現在まで横たわる沖縄の裏側に考えを巡らせ、「本当の平和とはなにか」を問いかけます。
涙を誘った「はなちゃん」の語り
そして今回のハイライトとなったのが、「三線若葉の会」のメンバーであり、沖縄県出身の「はなちゃん(渋谷幸代さん)」によるMCでした。
はなちゃんのお父様は、実際に沖縄戦を経験されています。
「昼間は亀甲墓(沖縄独特の大きなお墓)に隠れ、夜になると食べ物を探しに出た」という、お父様から聞いたリアルで悲惨な体験談。
「戦争で苦しむ人がこれ以上出てほしくない」
彼女の心からの言葉に、会場では涙を流して聴き入るお客様の姿も多く見られました。
ただ音楽を楽しむだけでなく、その背景にある歴史や痛みに触れる、忘れられない時間となりました。
新聞各社にも大きく取り上げていただきました
昨年に続き、今回も多くのメディアの方々が取材に来てくださいました。
読売新聞社様、宇部日報社様、そして毎日新聞社様が当日の様子を記事にしてくださいました。
取材陣に囲まれてもみくちゃにされていた、はなちゃんと幹事の木村さんの姿が印象的でした(笑)。
こうして新聞を通じて、当日会場に来られなかった方々にも「慰霊の日」の意義を知っていただけたことを嬉しく思います。

平和への願いを込めて、来年も
「こんなに多くの山口の人が、沖縄民謡を聞いてくれるなんて夢にも思わなかった」
はなちゃんが最後に漏らしたこの言葉が、今回のイベントの全てを表しているように思います。
ご来場いただいた皆様、共演してくださった三線若葉の会の皆様、ゲストの井出崎さん、まことさん。
そして会場のいぐらの館の皆様、本当にありがとうございました。
沖縄の悲しい歴史を忘れず、平和な未来を願って。
この「古民家 meets Okinawa」を、これからも大切に続けていきたいと思います。


